デパ地下や食品販売のスーパー、駅ビルなどで見かけるおいしそうな惣菜やスイーツ。老舗店から話題を集める新店まで、バラエティに富んだ商品が並び、見ているだけでも楽しくなりますね。食品販売のお店は毎日の生活の中で身近な存在であり、よく利用するという人も多いのではないでしょうか。ここでは食品販売のお仕事について紹介していきます。
食品販売とはどんな仕事?
食品販売とは、惣菜やスイーツ、軽食などの食品をお客様に提供するお仕事です。ショーケースに陳列されたスイーツを販売したり、できあがったお弁当や惣菜を並べて販売したりするなど、販売形態もさまざまです。
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食品販売員が扱うのはどんな商品?
惣菜やお弁当をはじめ、洋菓子や和菓子、パンなど多岐にわたります。
フレッシュジュースなど、飲料の販売も含まれます。 -
食品販売員が働く場所はどんなところ?
百貨店やスーパー、ショッピングモールをはじめ、駅ビルや駅構内など、
比較的交通の便がよく、人の集まりやすい場所が主な職場となります。
食品販売員の仕事内容
食品販売員のメインのお仕事は、お客様に接客をしながらさまざまな食品を販売することです。扱う商品にもよりますが、その他に商品陳列や調理補助、店内清掃などの作業業務に加えて、レジ操作などを行うこともあります。
食品販売員の代表的な仕事内容を見ていきましょう。
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接客・販売
商品を見ているお客さまに対してお声かけしたり、質問に対応したりしながら販売業務を行います。おすすめの食べ方を紹介し、試食を提供することもあります。
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商品陳列
商品のおいしさをアピールするために配置を工夫しながら陳列します。お店の売れ筋や季節のおすすめなども考慮しつつ、必要に応じて補充や値引きの対応も行います。
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パック詰めや盛り付け・調理補助
商品をパックに詰めて店頭に並べたり、おいしく見えるように盛り付けたりするのも大切な業務のひとつです。また、マニュアルに基づいて簡単な調理補助を行うこともあります。
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清掃
食品を扱うので衛生管理には気をつけなければいけません。すみずみまでしっかり清掃を行い、常に美しく衛生的な環境の維持に努めます。
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レジ
お客様の支払い方法に応じて商品代金を精算し、扱う食品によっては適宜袋詰めも行います。自店やお店が入っている施設の会員ポイントの付与などにも対応します。
食品販売員の1日スケジュール
食品販売員の勤務は、基本的に店舗の営業時間合わせたシフト制です。
一日の仕事の流れの一例を、時系列で紹介していきます。
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9時30分-10時
営業開始前に出勤し、オープン準備。
店内の掃除、商品の陳列、在庫補充や釣銭の準備などを行います。朝礼で前日の売上確認や本日の目標、申し送り事項などをスタッフで共有します。 -
10時-12時
オープン、営業開始。
お客様への接客を行いながら、合間で商品補充や清掃などにも対応します。お昼前にあたる11時~12時は混雑する時間帯。販売機会を逃さないよう商品を充実させます。 -
13時-14時
交代で休憩、昼食を取ります。約60分間。
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16時-18時
接客をしつつ、少なくなってきた商品を追加するために調理補助やパック詰めをしながら、夕方から閉店間近の混雑する時間帯に対応します。
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19時-
閉店業務。
売上集計やレジ締めの他、翌日の営業に向けての仕込みや備品の補充、清掃を行います。
食品販売員のやりがい・メリット
おすすめの食材を紹介したり、おいしい食べ方をご案内したりと、お客様とのコミュニケーションが多いお仕事です。お客様のご希望を汲み取りながら接客をしていくのでコミュニケーション力が磨かれます。
また、感謝の言葉や美味しかったといった感想を直接お声がけいただくことも多く、お客様とのコミュニケーションの中でやりがいを感じられる職種です。
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■食品やレシピなどの知識が身につく
さまざまな食材や調理法に詳しくなり、新しいレシピを学ぶことができるので家庭で食事をつくる際にも活かすことができるでしょう。また、衛生管理の教育を受けるので、食品の取り扱いや衛生状態を管理する意識が身に付きます。
■コミュニケーション力が高まる
おすすめの食材を紹介したり、おいしい食べ方をご案内したりと、お客様とのコミュニケーションが多いお仕事です。お客様のご希望を汲み取りながら接客をしていくのでコミュニケーション力が磨かれます。
また、感謝の言葉や美味しかったといった感想を直接お声がけいただくことも多く、お客様とのコミュニケーションの中でやりがいを感じられる職種です。
■プライベートと両立しやすく働きやすい
食品販売の仕事の多くはシフト制です。比較的、働く日数や時間の調整がしやすく、ライフスタイルに合わせて自分のペースで働くことができます。 -
食品販売員のデメリット
食品販売員のデメリットとはどんなところでしょうか?働くうえで大変だと感じやすいポイントを紹介します。
■料理の名前や材料を覚える必要がある
食品販売においては商品の種類や使用している材料が多く、また、日替わり、週替わりで新しい商品が追加されるケースも珍しくないため、接客するにあたって覚えるべきことがたくさんあります。
中にはあまりなじみのない商品や材料もあります。接客をスムーズに行うため、また食品アレルギーを防ぐ観点からも、扱う商品について知識を深めておくことが重要です。
■扱う商品によっては繁忙期がある
クリスマスのケーキ、お正月のお節料理、バレンタインのチョコレート…など、扱う商品によっては繁忙期があります。繁忙期の前後は業務も多く休みがとりにくくなります。働き始めてからミスマッチ、とならないように自分の生活スタイルと合う職場を選びましょう。
資格不要・未経験OK!食品販売員に向いている人の特徴
食品販売員として働くにあたって必要な資格は特になく、未経験でもはじめやすいお仕事です。
飲食店での経験がある人はこれまで培った経験を活かすことができるでしょう。調理師や食品衛生責任者の資格のある人は採用時に優遇される可能性もあります。
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■食品やレシピなどに興味がある
食品を扱う仕事なので「食」に興味があることは大前提と言えます。自分で実際に食べておすすめポイントを探してみたり、使用しているこだわりの食材についてしっかり学んだり。興味をもって商品知識を深めることで、接客の幅も広がります。
■コミュニケーションをとるのが好き
おすすめや商品を質問され、お客様のお話を聞きながら提案していくというケースも多いです。お客様に積極的にお声がけができ、お話をするのが好きという人は食品販売員に向いています。
■掃除や整理整頓が好き
食品販売において衛生管理は欠かせません。清潔で衛生的な環境に対して意識を高く持つこと、常に掃除や整理整頓に気を配ることは食品販売員として欠かせないスキルのひとつです。
食品販売員になる方法は?
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■アルバイト・パートで働く
プライベートとの両立を考えるなら、勤務時間や勤務日の融通がききやすいアルバイトやパートが適しています。
また、未経験でも採用されやすい雇用形態です。プライベートとの両立を考えている、または経験に自信がない人はアルバイト・パートでの入社を検討してみるのもよいでしょう。
■派遣社員として働く
安定した給与を得つつ比較的自由な働き方ができるのが特徴です。
プライベートと両立させたい人や、ブランクのある人、仕事が自分に向いているか不安に感じる人は、派遣会社が経験や希望に合った職場を紹介してくれるので安心して働くことができます。
また、困ったことがあれば気軽に相談することができ、働く条件などの交渉も任せられるなど、仕事をするにあたってさまざまなサポートやフォローを受けることができます。
■新卒・中途採用で入社する
高校、専門学校、大学などから新卒採用で入社する場合、一から学ぶことができる他、最初から社員という立場のため、実績・能力や経験次第でキャリアアップがしやすいといえます。中途採用の場合、同じ業界内に限らず、異業種からの転職も少なくありません。業界経験の有無に関わらず、これまで働いてきた経験は強みになります。
最後に
私たちの毎日に欠かせない「食」を扱う、食品販売員。生活の身近なところにある親しみのあるお仕事なので、食品業界が未経験の方やブランクのある方も働きやすい環境だと言えます。
日々の生活に役立つ知識が身につくのも魅力のひとつ。勤務場所や勤務時間が選びやすいので、自分の生活とバランスを取りながらぴったりの働き方を見つけてみてくださいね。